第二種電気工事士 学科編

第二種電気工事士

令和3年度 下期 第二種電気工事士試験 筆記試験 午前 問3

問3 消費電力が300Wの電熱器を、2時間使用したときの発熱量[kJ]は。

解説

〇 解くのに必要な知識

・ 発熱量ジュール[J]はMKS単位系である。

MKS単位系とは、長さのメートル[m]、質量のキログラム[kg]、時間の秒[s]を基本単位としている。

・ 力の単位は、ニュートン[N]であるが、これをMKS単位で表すと、kg・m/s2となり、これは質量と加速度の積となっている。

・ 仕事、熱量の単位

仕事、熱量の単位は同じで、ジュール[J]である。MKS単位で表すと、kg・m2/s2となり、力に長さ[m]を掛けたものになっている。物体に力を加えてどれくらい動かしたかという量になっている。

また、仕事と熱量は等価であり、それぞれ変換できる。蒸気機関車は、熱量を仕事に変換している。自転車や自動車のブレーキは仕事を熱量に変換している。

・ 仕事率、電力の単位

仕事率、電力の単位は同じで、ワット[W]である。MKS単位で表すと、kg・m2/s2となり、仕事、熱量を時間[s]で割ったものになっている。つまり、1秒間にどれくらい仕事をするか、どれくらいの熱量が発生するかというものである。

〇 解き方

結局、電力[W]に時間[s]をかければ解答に辿り着く。

〇 実際の解き方

この問題、解答は[kJ]で求めるようになっている。1kJ=1000Jなので、消費電力が300Wになっていて、選択肢の最も小さい値が600kJ=600000Jとなっているので、少なくとも2000以上の数値を掛けることになる。

300W以外の情報は「2時間」しかない。2時間で2000以上となれば、2時間を秒に変換して、7200秒をかけるぐらいしかないのではないだろうか。

 

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